謹啓
　入梅も目の前となりましたが，皆様にはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
　先般発生しました平成28年熊本地震におきましては，震源となった熊本，大分両県にお住まいの方々のみならず，近隣他県にお住いの方々にも少なからぬ影響があったことと拝察いたします。まずは，ご親族を含め，被災された方々に心よりお見舞いを申し上げます。
　さて，被災された方々に本会として何ができるかをしばし検討させていただきました。その結果，誠に些少なことで恐縮ではありますが，ご本人ないしご親族が被災なさった場合に，せめて下記のような取扱いをさせていただくことといたしましたのでお知らせいたします。

1.現会員について，本年度の会費を免除する。
2.本年度の入会者も１に準ずる。
3.非会員について，本年度の大会参加費を免除する。

　本年11月19日～20日に九州大学西新プラザで開催される本年度の大会では，先ごろ決定した久保智之先生（九州大学）と鈴木誠一先生（関西外国語大学）による講演を皮切りにして，従前と同じくさまざまな言語の歴史的研究にかかわる口頭発表，ポスター発表等がおこなわれる予定でありますが，さらに，被災地近隣の福岡にて開催される今大会は，早期の復興を祈念する意味を込め，従来にも増して活発なものになることを願っております。
　つきましては，上記の特例を有効にご利用いただきまして，対象となる方々にはお気軽に事務局にご一報いただきますよう，また会員諸氏には口頭ないしポスターによる発表について今一度前向きにご検討の上，よろしくご参集いただきますよう予めお願いする次第であります。あわせて非会員の方々の入会・参加も歓迎いたします。
　ご高配のほどを切にお願い申し上げます。

敬白

2016年6月吉日

日本歴史言語学会会長　神 山 孝 夫

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